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会長からのメッセージ(28)
台湾現地研修旅行へのご案内
―その2 太平山、棲蘭(せいらん)、明池(めいち)


 太平山、棲蘭、明池は台湾の真ん中を縦断する中央山脈の北端に在り、いずれも宜蘭県に属し国家森林公園に指定されています。
 太平山は阿里山とならんで大正時代から本格的な森林開発が行われ、台湾檜、紅檜が日本に多く運ばれました。阿里山、太平山と八仙山が「三代林場」と呼ばれているのを今も耳にします。なおここにいう太平山は山そのものではなく2,000m前後の周辺森林地帯一帯を指しています。
 棲蘭と明池は距離的に近いが、棲蘭が天然檜林など自然景観そのものが特徴で、明池は池などの自然景観を生かした庭園を特徴とします。明池は車の便がいいので観光客多く、一方、棲蘭は台湾で最も降雨多い霧林帯で檜の巨木や天然更新地は林業人にとって見逃せない地帯ですが、観光客には入山が一部制限されています。


2006年8月 小林 富士雄



太平山

かつて運材を担ったボンボン列車。軌道は全長2.5m。往時の運材線が今は太平山遊楽区の名物。

ボンボン列車の駅。杉の根本を埋めているのはどうしたものか。
杉林の中の遊歩道。若者のグループが多い。 太平山荘の宿舎群。かつて名を馳せた太平山林場は森林レク地になったことが実感される。

太平山林場の片鱗を残す杉の伐採丸太(1992年)。日本で売れないかと聞かれたが、この材質では答えようがなかった。

太平山荘から林道をゆくと台湾最大の高山湖であるという翠峰湖。
翠峰湖の近くに森林の理水機能を説明する展示。 国道から太平山に向かう道路下の沢沿いにある仁沢温泉。このような建物の中に浴槽がある。今は「鳩の沢温泉」として林務局が再開発して様子が一変しているらしい。

棲 蘭

歴代神木園

神木園。この裏斜面一帯に千年以上の檜が62本あり、これを含めて大小51本に樹齢に応じた聖賢の名をつけている。

神木園の孔子神木。
孔子神木の説明板には、樹種紅檜、樹高41m、胸高直径2.23m、萌芽BC551年とある。これは孔子の生年に合わせてあり、今年で樹齢2057年ということになる。

神木園の司馬遷神木。説明板によると、樹種紅檜、樹高40m、胸高直径4.14m、萌芽年は司馬遷に合わせてBC145年とある。
鴛鴦(えんおう)湖保護区

鴛鴦湖自然保護区入り口の看板。入山は厳しく制限されている。 特別に許しをえて鴛鴦湖への小道を僅かに入ったが、入り口から地衣類繁茂。

鴛鴦湖への小道は地衣類や蘭類で一杯。歩くのも容易でない。

檜天然林試験地

台湾檜・紅檜天然更新試験林。20,30,40%での択伐率、択伐跡地の地表処理による更新比較など。調査は林業試験場。

試験林の中にあった檜大木。
更新優良地。

更新優良地。
地上植生の状況。

試験林遠望。点々と風害木。
檜天然更新事業地

天然下種更新事業地。 事業地内に天然更新の状況を公開。

更新優良地。40年前に更新のため間伐(単木択伐)したという。

倒木上の檜稚樹。台湾檜の倒木更新
更新状況視察用の遊歩道。

明池

明池山荘前の明池神木。樹齢1500年という紅檜。 明池遊楽区の名前の由来である明池。周辺とともによく整備されている。

遊楽区内にある種々の庭園の一つ、静石園のなかの石庭。このほか水琴窟など日本式の趣向が多い。



会長からのメッセージ  バックナンバー 
(1)会員あっての山林会
(2)木材輸入は水輸入
(3)これからの経営問題への取り組み
(4)現地研修会を顧みて
(5)大日本山林会第21回総会記念写真集
(6)木の神社
(7)岸本定吉先生を偲ぶ
(8)アメリカの森林問題と政治家と
(9)全国植樹祭と宮崎のスギ
(10)山林会平成16年度通常総会終わる
(11)ゆく半年、くる半年―山林会創立記念事業に思いを新たに―
(12)熊剥ぎ被害をテープ巻きで予防
(13)歴史に学ぶ
(14)北海道現地研修会を顧みて
(15)早生樹の話―その1 中国の暖帯系ポプラ―
(16)伊勢神宮新穀感謝祭に参加して
(17)津波と海岸林
(18)吉野林業見聞記
(19)旧閑谷学校の楷樹
(20)早生樹の話―その2 ベトナムのアカシア―
(21)観光資源としての木
(22)岡山・鳥取現地研修会
(23)森林総合研究所の百周年記念行事に参加して
(24)ネパールに思うこと
(25)不法伐採問題の一断面
(26)西夏王国のこと
(27)台湾現地研修旅行へのご案内―その1 阿里山―