2008年1月11日
大貫 仁人
昨年の新穀感謝祭は第53回にあたり、12月3日、6日、11日に齊行されました。この齊行に合わせて「農事関係功労者」の顕彰式が12月6日にありました。当会は林業関係の功労者の推薦母体になっており原則として毎年お一人を推薦しています。今回推薦しました橋田稔氏(高知県)(『山林』No.1478~1480、2007、「表紙写真に寄せて」参照)が神宮会館での式典で顕彰されました。また、橋田氏には顕彰者を代表して謝辞を述べるという大役を見事果たして頂きました。
式典の当日は早朝から、顕彰者、来賓、全国津々浦々からの参宮団一行で、外宮の御垣内特別参拝、内宮の御垣内特別参拝、並びに、内宮の御神楽奉納に参列させて頂き、身の引き締まる思いでした。顕彰式での式辞の中で、平成25年の第62回式年遷宮のことに触れられ、今回の遷宮に必要なヒノキの御用材(材積で約1万m3、本数で約12,000本)の約2割が「御杣山」から供給できるようになった(鎌倉中期以来実に約700年振り)ことが言及されておりました。このことを聞いて、当山林会が昭和27年から30年間にわたり会員の皆様と行った造林奉仕活動が実を結びつつあることを知り喜びを感じました(『山林』No.1481~1483、2007、「表紙写真に寄せて」参照)。
個人的には久しぶりの伊勢神宮参拝でしたのでこの機会を捉えて、式典後、皇大神宮別宮(荒祭宮、伊雑宮、風日祈宮、倭姫宮、月読宮、月読荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮)と豊受大神宮別宮(月夜見宮、土宮、風宮、多賀宮)を参拝してきました。
伊雑宮(いざわのみや)は三重県志摩市磯部町に鎮座し、この宮域の南に隣接するご料田で毎年6月、月次祭当日に行われる御田植式はTV放映され、有名です。
また、別宮それぞれには、内宮・外宮と同じように式年遷宮のための新御敷地を隣接地に配置されていることを知りました。
2008年1月 大貫 仁人