ご挨拶

2019年7月8日
永田 信

  さる5月22日開催の令和元年度通常総会において、役員改選が行われ、臨時理事会において執行体制が定められました。大日本山林会は明治15年(1882)に設立され、今年で137年を迎えますので、会長としては22人目に選任されたことになります。大変名誉あることと思いますとともに、その重責を思うと身の引き締まる思いがいたしております。

  田中潔前会長は、ずっと樹病の研究を行って来られ、菌と樹木について大変お詳しく、更に一般に植物が大好きで、植物への造詣が深い方です。弊会の総裁である秋篠宮皇嗣殿下も生物学者ですので、お二人が会話をされるのを羨ましく思っておりました。趣味も、長距離ランナーとして一流でしたし、部活動などの人脈の広さも羨ましく思っておりました。私の専門は林政学、林業経済学ですので、会話の幅が狭くなってしまうことを怖れています。趣味にしても、お酒を飲むくらいです。高尚な趣味とは言いがたいかもしれませんが、広くお付き合いのいただける趣味かとも思いますので、会員の皆様ともご一緒できれば有難いと考えております。

  山林会は、公益に資する法人として「森林・林業の改良及び進歩に関する事業を行い国内外の森林・林業の発展を図ること」を目的としていますが、この目的に賛同された会員のお力があって、初めてこの目的に向けた事業ができることになります。言い換えるなら、「会員あっての山林会」だということだと思います。また一つの組織として職員が十全たる働きができるようでなければ、法人の機能が果たせないのも言うまでもありません。公衆と会員、そして職員の幸福を、弊会の定款の目的に照らしながら考えつつ、全力を尽くして頑張ってみようと思っております。会員の皆様、理事、参与の皆様には宜しく、ご支援、ご鞭撻、ご協力のほど、お願い申し上げます。

令和元年7月 永田