2022年度 参与会議・挨拶

2022年6月10日
永田 信

  こうして3年ぶりに参与会議を催すことがやっとでき、参与の皆さんとお顔を拝見できて大変光栄です。
  振り返ってみると、昨年度もCOVID-19が猛威を振るい、例年11月に行ってきた林業経営推奨行事も延期せざるを得ず、現地研修会も中止せざるを得ませんでした。今年に入ってから第6波と呼ばれるCOVID-19の新規感染者数の急増がありましたが、これを引き起こしてきたSARS-CoV-2のオミクロン株は、それまでの系統と異なり、若齢層の感染が多く、死亡率が低い特徴があり、従来のインフルエンザに性格が似てきたと言えるようです。新規感染者数は2月の上旬にピークを迎えた後、徐々に減少してきていますが、未だに下がりきっていないと言わざるを得ない状況です。
  第6波に対応する蔓延防止等重点措置は、東京に関しては1月下旬から3月中旬まで適用されておりました。こうした状況下で林業経営推奨行事の賞状伝達贈呈式をどう行うか、本会の総裁であられる秋篠宮皇嗣殿下のお成りをお願いすべきか、非常に悩んでおりました。受賞者の皆さまに、蔓延防止等重点措置が東京で発出されている中でお越しいただけるかのご意向を事前に問い合わせした結果を受けて、農林水産大臣賞、林野庁長官賞、大日本山林会会長賞、各章の代表者1人ずつのみ会場に来ていただき、殿下のご臨席をお願いをして式典を開催することを計画し、3月8日に実施することができました。
  COVID-19の頑強さ、しかしその性格は変化してきていること、人間の側のCOVID-19との付き合い方も変化してきていることを考えると、アフターコロナを望んできましたが、ウィズ・コロナのニューノーマルを山林会としても考えていかなければならないと痛感するようになって来ています。
  今年度は林業経営推奨行事の式典も、現地研修会も是非、例年通りとはいかないまでも、それに近い形で行いたいと思っています。こうして参与会議も行うことができましたし、会員の皆さまのご意見をお聞きする機会もぜひ増やしていきたいと考えております。例年ですと総会の後に、お時間の許す会員には7階の山林会の会議室にお越しいただき、軽く飲み物を用意して、ご意見をいただく機会としておりましたが、会議室では密な空間にならざるを得ないので、申し訳ないのですが今回はそうした懇談の機会は設けないつもりでおります。その代わりと言っては何なのですが、参与会議の参加のお伺いにご意見をお書きいただく欄を設けさせていただきました。本日の参与会議で、いただいたご意見をご紹介させていただきますが、この参与会議でも積極的にご意見のご開陳をお願いして開会の挨拶とさせていただきます。

令和4年6月 永田 信