全国林業経営推奨行事は、森林の適正な管理並びに林業の技術・経営の改善に努め、森林の有する多面的機能の発揮及び林業の持続的かつ健全な発展に寄与している森林の管理経営体を表彰するものです。
大日本山林会では、毎年、都道府県から優良林業事業体のご推薦をいただき、学識経験者等の審査委員による厳正な審査を行い、農林水産大臣賞、林野庁長官賞、大日本山林会長賞を決定しています。
沿革
全国林業経営推奨行事は、昭和37年(1962年)に第1回が開催され、令和6年で63回を数えております。
第1回から第3回までは、大日本山林会が主催し、農林大臣賞、林野庁長官賞、大日本山林会長賞が授与され、第4回から「主業的林業経営」と「複合的林業経営」に区分され、大日本山林会と全国林業改良普及協会の共催となり、「主業的林業経営」には、大臣賞、長官賞のほか大日本山林会会長賞が、「複合的林業経営」には、全国林業改良普及協会会長賞が授与されるようになりました。
昭和44年の第8回からは、「主業的林業経営」と「複合的林業経営」を隔年で実施することとなり、第8回は大日本山林会主催で「主業的林業経営」を対象とし、翌45年の第9回は、全国林業改良普及協会主催で「複合的林業経営」を対象として、以後、交互に開催してきましたが、平成17年に「主業的林業経営」と「複合的林業経営」の区分を廃止し、「林業経営」に一本化しました。
平成22年までは、大日本山林会と全国林業改良普及協会が隔年で開催してきましたが、平成23年からは大日本山林会の単独開催となっています。
令和6年までには、農林水産大臣賞(農林大臣賞)506名、林野庁長官賞1002名、大日本山林会長賞498名、全国林業普及協会長賞373名となっています(過去3カ年の受賞者、都道府県別受賞者数)。
農林水産祭参加
全国林業経営推奨行事は、農林水産省及び日本農林漁業振興会主催の農林水産祭に参加しており、全国林業経営推奨行事で農林水産大臣賞を受賞した方々及び他の参加団体で農林水産大臣賞を受賞した方々の中から、天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞が授与されます。
全国林業経営推奨行事の農林水産大臣賞受賞者のうち、栄えある天皇杯を受賞された方は、これまで、24名に上っています(天皇杯受賞者一覧)。
『選ばれた林業経営』の出版
全国林業経営推奨行事で受賞された方々の経営内容については、多くの方々に広く知っていただくため、また、記録として後世に残すため、毎年、『選ばれた林業経営』として冊子にまとめて出版しています。
機関誌『山林』への掲載
農林水産大臣賞を受賞した方で希望する方については、その経営内容を当会の機関誌『山林』に毎年詳しく掲載させていただいています。
賞状伝達贈呈式
毎年11月に、東京都内にて「農林水産祭参加全国林業経営推奨行事賞状伝達贈呈式」を挙行いたします(総裁 秋篠宮皇嗣殿下のお言葉、式典の様子)。